読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

毅然とし、それとなく。

気まぐれでありつつ適当に書き記す。

【東方小説】宵闇の狂気 5話「ほおずきみたいに紅い瞳」

宵闇の狂気まとめへ戻る


ルーミアの呟きとともに、夜ゆえに暗闇に包まれている周囲が―――さらに黒さを、そして禍々しさを増した。
私は異常さを即座に理解し、ルーミアの手を強引に振り解いて、大きく距離をとった。
…なんだ、これは。
これはもう、あるのはだけではなかった…それ以上の何か、例えるなら…





――――宵闇の狂気。





そう考える間にもルーミアの周りの禍々しい闇は徐々に広がっていく。
なんなんだ…何が起こっている?
そういえば、ルーミアの頭のリボンは、封印を表していると以前聞いたことあった。
その封印が解かれたというの―――?
「くっ…『夢想封印』ッ!!」
そこまで考えて、私はスペルカードを発動した。出現させた光の弾を、全てルーミアに狙いを定めて、一気に当てた。
この距離なら直撃は確実―――!
しかしそんな期待は、容赦なく砕かれた。ルーミアに当たるかと思えば、光の弾は儚く散った。
弾かれた?そんな馬鹿な。いや、まだチャンスはある。諦めるものか。
そう考えて、次のスペルカードを発動しようとする―――
その時だった。
霊夢!!」
私の名を呼ばれたかと思う頃には、どこからともなく現れた空間の裂け目の中に入っていた。
「紫…?」
多少の息を切らしながら、私は問いをした。こんなことできるのは紫ぐらいだ。
「危なかったわね。どうかしら?何かわかったことはある?」
紫はいつもの流れで問いを返してきた。私はさっきの出来事を全て話すことにした。

―――――・・・

「何がどうなっているの…?さっぱり分からないわ…」
紫が苦悶の表情を浮かべた。
「操られているにしても本能にしても、ルーミアの発言に矛盾が生じるわ。それと…私の予想なんだけど、ルーミアの封印が解かれたってわけじゃないの?」
紫は静かに顔を横に振った。
「あの封印はリボンが外れるとともに解かれるはず。リボンが外れていないのなら、別の何かと考えるのが正しいわ」
「新しい力かぁ…一度、ルーミアの心の中でも覗いてみたいわね。さとりにでも頼んでみようかしら」
「あまりよくはないけれど…手掛かり程度にはなるかもしれないわ。早速地霊殿へ向かうわよ」
紫がそう言ってスキマを開こうとする時、私はふと気づいた。
「そうだわ。魔理沙も連れていったらどうかしら。魔理沙もいたほうがいいわよ」
そう言うと紫はふぅ、と息をついた。
「まあいいわ。まずは魔理沙を探しましょう」
「あ、大丈夫よ。どこにいるか大体わかってるから」
「?」





「ほらいた」
香霖堂へやってきた私と紫は、案の定イチャイチャしてる二人を見た。
私たちが見ていることに気づいた魔理沙が、瞬時に顔を赤らめ、霖之助さんと絡み合っていたところをばっ、と離れた。それを見た霖之助さんはくすっと笑っていた。
「はいはい、ごちそうさま。いいところで悪いけど魔理沙地霊殿に行くわよ」
まだ顔を赤らめたままの魔理沙が、こっちを向いていった。
「ち、地霊殿に?一体なんの用で行くんだよ?」
ルーミアの考えていることを読んでもらうために、さとりを呼ぶのよ。何か手掛かりになるかもしれないし…」
それを聞いた魔理沙は真剣な表情になって、支度を始めた。
「それを聞いてちゃ黙っているわけにはいかないな。香霖、悪いけど…」
やはり心配なのか微妙な表情をしていた霖之助さんは、少し微笑んだ。
魔理沙には危険な目にあってほしくないけど…霊夢と紫さんがいるなら問題はないだろう。任せたよ、二人とも」
私と紫は力強く頷いた。そして魔理沙が準備を終えてすぐ、香霖堂を出発した。
地霊殿を目指して、さあ行こう。


To be continued

あとがき
魔理霖は俺の(ry
次回はわかってると思うけど地霊殿メンバーが出ます。さとりはもちろん、こいしも必ず出します。お空とお燐は出さないかも。
つか更新早かったね。気にすることはない。
それではまた今度。