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毅然とし、それとなく。

気まぐれでありつつ適当に書き記す。

【東方小説】宵闇の狂気 1話「赤より紅い闇」

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閲覧の際の注意
・設定崩壊
・鬱
・ちょっぴりグロ

以上のことが許せる方はどうぞ↓









氷の妖精のすむ湖の近くの森。
そこにはルーミア、チルノ、大妖精の三人がいた。
彼女らは湖の上で、楽しく遊んでいるようだった。
笑顔が絶えず―――幸せそうに。

その帰り。ルーミアは森の中を飛んでいた。
「はー!今日は楽しかったなぁ〜!」
ルーミアが楽しそうに呟く。
その時。
―――ルーミア
声が聞こえた。
ルーミアは辺りを見回す。
―――ルーミア。あなたはまだ今の状況に満足しきれていない。
「誰…?」
―――自分の中の闇を解放するんだよ。
闇…?
「どういう…っ!?」
視界が黒い何かに覆われていく。
自分は宵闇の妖怪だ。闇なんて自分の周りに当たり前のようにある。
でもこれは―――
意識が遠のく中、考えようとしたが理解できることはなかった。
そこで、ルーミアの意識は途切れた。

――――・・・
次の日。
また湖の上で、チルノと大妖精は相変わらず遊んでいた。
ルーミアの姿はない。
「あははは!大ちゃん、遅いよー!」
チルノが叫ぶ。どうやらかけっこのようだ。
「ま、待ってよー!早いよチルノちゃん!」
本当に、本当に楽しそうにしていた。
すると。
たくさん茂る草木の中に小さい影が見えた。
それを見つけたチルノは急に動きを止め、大妖精がチルノにぶつかった。
「いたた…いきなり止まらないでよチルノちゃ…ん?」
チルノはその小さい影を注視していた。
そこには、ルーミアがいた。
「なーんだ!ルーミアじゃん!誰かと思ったよ!またあたいたちと遊びに来たの?」
ルーミアは喋らない。
「ねえ、チルノちゃん…ルーミアちゃん、何か変じゃない?」
大妖精が言うと、チルノは首を傾げる。
「そうかなー?ねー!ルーミアってばー!」
チルノは湖の上からルーミアのいる木まで移動した。
ルーミア?」
チルノはルーミアの顔を覗き込んだ。
すると―――ルーミアは狂気に等しい笑みを浮かべた。
「・・・っ!?」
チルノに悪寒が走った。
いきなりルーミアが攻撃してきた。チルノはかろうじて避けた。
「なっ…いきなり何するのよ!!」
ルーミアは変わらない笑みのまま、続いてチルノを攻撃した。
「んくっ…!」
チルノはかすり傷を受けた。
「チルノちゃん!こっちへ戻ってきて!!」
湖の上にいる大妖精が叫ぶ。
「わ…わかったわ!今いく!」
チルノは飛ぼうとする。
「…あれ?」
飛べなかった。少しも飛べなかった。
そこで、チルノは自分の体の大きな異変に気がついた。
―――――――羽がない!?
「そんな…これじゃあまるで…!!」
ただの人間みたいじゃないか――と叫ぼうとしたが、それは思い浮かんだあることにより遮られた。
『人間みたいに』ではない。
本 当 に 人 間 に な っ て い た 。
人間になってしまえば、当然死も訪れる。
つまり今、ルーミアの手でチルノは死ぬかもしれないのだ。
「そんなッ…どうしてッ…!!!」
大妖精の悲痛な叫びが辺りに響く。
どうして。それは当然の疑問だった。
妖精が人間になるなど―――前例はない。
今、ルーミアは何をしたのだ?
どうして、こんなことを?どうして、そんな能力を?
「ひひひあは」
おかしな笑い声をあげて、ルーミアはチルノに向かって攻撃をした。
いや、違う。食べた。チルノの首にルーミアはかぶりついた。
「―――――――ッ!?」
チルノは驚いていたが、声に出すことはできなかった。首を噛み付かれたのだ、出せるはずがない。
激しい痛みに襲われた―――そう思う間もなく、

チルノは死んだ。

人間とは、実に脆いものだ。

チルノが死んでもなお、ルーミアはチルノの肉体を食べることをやめなかった。血まみれになっていた。チルノの内臓も抉り出ていた。
「―――――チルノちゃんッ…ッ!!イヤアアアアアァァァァァァァァッ!!!」
大妖精は、涙を流しながら悲痛に叫ぶしかなかった。ルーミアがチルノをある程度食べ終えると、今度は大妖精の方を向いた。
「ヒッ!」
大妖精は一目散に逃げ出した。
(元から距離も開いてるから、早く逃げればルーミアちゃんも追ってこれないはず・・・!)
そう、思った瞬間。
目の前に、ルーミアがいた。―――彼女は、速くなっていた。
「・・・そんな・・・ッ!!」
すると、ルーミアは笑った。
いつもの、無邪気な笑顔で―――
「大ちゃん!」
そう、言った。
ルーミア、ちゃん・・・?戻って・・・くれたんだね!!」
大妖精は涙を流したまま、笑顔でルーミアに抱きついた。
「良かった・・・良かったよ・・・ルーミアちゃん・・・」
しかし。
大妖精の羽は消え、人間となった。
そして、ルーミアは大妖精にかみついた。
大妖精は、それに気づかずずっと―――ルーミアを抱きしめ続けた。
死ぬ、ということに気づくことなく、大妖精は死んだ。
それでも、ルーミアは食べ続けた。大妖精を。
いくら血が出ても―――食べ続けた。

それから、何時間経ったのか。
ルーミアは、湖の近くで眠っていた。
「むぅ・・・?」
記憶がない。
何をしていたのだろう―――?
と、どこでルーミアは隣にある二つの「モノ」に気がついた。
それは、死体だった。血まみれになっていて、誰かは把握できない。
「うわー!美味しそう!!」
ルーミアは迷わずそれを食べた。

チルノと大妖精の死体だとも知らずに。

食べると、何故かルーミアは涙を流した。
「あれぇ・・・?」
(美味しすぎるからかな・・・?食べてればなんとかなる!)
しかし、食べれば食べるほど、涙は溢れ続けた。
「おかしいなぁ・・・?」
どうして、こんなに悲しいのだろう―――。
「美味しいのに・・・なんでなの・・・?」
がつがつ。むしゃむしゃ。
「うぅぅっ・・・ぐすっ・・・うわぁぁ・・・!!」
もぐもぐ。ぱくぱく。
「うぐっ・・・ぁあぁあっ・・・うわあぁぁあああぁああぁっ!!!」

ルーミアは なきつづケた。
だいじなトもだちを、たべなガら。
そレがともダちだということをしラずに、ズっと、ずっと・・・。



あとがき
はい、まずはごめんなさい。
こんな鬱展開になることは正直言って予想通りなんですがごめんなさい。
大丈夫!謎もあるし続き作って必ず良い方向に導くよ!
ちなみに俺は誰が嫌いとかそういうのは全くありません。
ここまで閲覧ありがとうございました!